保育園で誤嚥が起きた場合の対処法と予防策【保育博ウエスト】
- 未来ぷらす舎ライター
- 6月16日
- 読了時間: 3分

はじめに
保育園では、子どもたちが日々の生活を安心・安全に送れるよう配慮が求められます。中でも注意が必要なのが「誤嚥(ごえん)」です。誤嚥は命に関わる重大な事故に発展する恐れがあるため、保育士は正しい知識と迅速な対応力を身につけておく必要があります。
未来ぷらす舎は2025年7月16日・17日に開催される【保育博ウエスト】にて講演を行います。

イベント詳細はこちら!
来場には事前登録が必要です。
事前登録はこちら
本記事では、誤嚥が起きた際の対処法と、日常の保育における予防策についてわかりやすく解説します。
ご来場前の情報収集はもちろん、保育園での誤嚥について学びたい方必見です!
1.誤嚥とは?
誤嚥とは、本来食道に入るべき食べ物や飲み物が、誤って気管や肺に入ってしまうことを指します。子どもは咀嚼力や飲み込む力が未発達なため、誤嚥のリスクが高く、特に以下のようなタイミングで起こりやすくなります。
食事中に話をしているとき
食材が大きすぎたり硬すぎたりしたとき
急いで食べたとき
食事姿勢が悪いとき
小さく食材を切っていても、時と場合によっては喉に詰まってしまうこともあります。
2.誤嚥が起きた場合の応急処置
誤嚥の兆候を見逃さず、すぐに適切な対応をすることが重要です。
1. 症状を確認する
以下のような症状が見られる場合、誤嚥の可能性があります。
激しく咳き込む
顔色が急に青白くなる
声が出なくなる
呼吸が苦しそう
2. 応急処置を行う
症状が軽度であれば、咳をさせて異物を自力で出させるよう促します。
重度の場合は次の手順を実施します:
背部叩打法(はいぶこうだほう): 1歳未満の場合、子どもの顔を下に向けて腕に乗せ、背中の真ん中を数回強めに叩く。 1歳以上の場合、座った状態で前かがみにし、背中を5回程度叩く。
腹部突き上げ法(ハイムリック法): 1歳以上で意識がある場合にのみ行う。子どもの後ろから腕を回し、みぞおちに拳を当てて、素早く上方向に圧迫する。
※意識がない、呼吸していない場合はすぐに救急車(119番)を呼び、心肺蘇生を行いましょう。
3.保育現場での誤嚥予防策
1. 食材の大きさや硬さを調整
子どもの発達段階に応じて、食材を小さく切ったり、やわらかく調理したりすることが重要です。
小さく切っていても、隣のお子さんの食事をちょっとちょうだい!と手を伸ばしてしまうこともあります。食事中は常に見守りましょう。
2. 正しい食事姿勢を指導
背筋を伸ばし、足が床につくような安定した姿勢で食事をさせましょう。姿勢の悪い状態で食事をすると誤嚥のリスクが高くなります。
3. 静かな環境で食事をとる
食事中に騒いだり、大声を出さず、落ち着いた雰囲気をつくることが誤嚥予防につながります。
4. 食事中の見守り強化
誤嚥はどれだけ気をつけていても、いつ起こるかわからないリスクがあります。保育士が目を配り、異変にすぐ気づけるようにすることが大切です。
4.まとめ
誤嚥は一瞬の油断から発生し、重大な事故に繋がる恐れがあります。だからこそ、保育士一人ひとりが正しい知識と冷静な対応力を持ち、日常的に予防策を徹底することが求められます。できれば起こってほしくない、起きてはいけないものですが、事前に対処法を知っておくことで、救える命があります。
この記事が、保育現場の安全意識向上の一助となれば幸いです。
もっと詳しくお話を聞いてみませんか?
未来ぷらす舎は2025年7月16日・17日に開催される保育博ウエストに登壇します!
未来ぷらす舎理事小野いち子先生による講演は16日の15時からを予定しています!
【保育博ウエスト】
開催時間:10時〜17時
講演:誤嚥について〜実際に保育園で起きた事例〜
講演時間:2025年7月16日15時〜16時
参加費:無料
開催場所:マイドーム大阪
来場には事前登録が必要です。
事前登録はこちら
Comments