異年齢保育が育む子どもの力【保育博ウエスト】
- 未来ぷらす舎ライター
- 6月16日
- 読了時間: 4分

はじめに
近年、保育園やこども園で注目されている保育の形のひとつに「異年齢保育」があります。年齢の異なる子どもたちが一緒に生活・活動する中で、さまざまな学びや育ちが生まれるという点で、多くの保育現場に取り入れられています。
未来ぷらす舎は2025年7月16日・17日に開催される【保育博ウエスト】にて講演を行います。

本記事では、異年齢保育のメリットと、子どもたちがそこで育むことのできる「力」についてご紹介します。
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本記事では、異年齢保育についてわかりやすく解説します。
ご来場前の情報収集はもちろん、保育園での異年齢保育について学びたい方必見です!
1.異年齢保育とは?
異年齢保育とは、年齢の異なる子どもたちが一緒のグループで過ごし、遊びや活動を共にする保育形態です。3〜5歳児が同じクラスで生活する「縦割り保育」が主な形です。
筆者の娘(1歳)が通う保育園では、お昼寝後の時間は園庭に園児たちが集まってクラスや学年に関係なく遊んでいます。
2.異年齢保育が育む力
1. 思いやり・共感力
年上の子は年下の子を自然と気にかけ、優しく接する中で思いやりの心が育ちます。一方、年下の子も年上の子の行動を見て学び、真似る中で共感する力を養います。
実際、1歳の娘は3歳のお姉さん、お兄さんと遊ぶのが大好き!
2. 自立心・責任感
年上の子には「見られている意識」が芽生え、自分の行動に責任を持つようになります。年下の子の手伝いをすることで、役割を果たすことの大切さを学びます。
3. コミュニケーション能力
異年齢の子どもたちと関わることで、相手に応じた言葉遣いや接し方を自然に身につけていきます。トラブルや意見の違いを解決する場面も多く、実践的な対話力が養われます。
4. 模倣と学びの連鎖
年下の子は年上の子の行動や遊び方を見て真似ることで、多くのことを吸収します。年上の子も「教える」経験を通して、自分の理解を深めることができます。
5. 社会性・協調性
年齢の違いを超えて一緒に活動することで、多様な価値観や立場を理解し、集団の中での立ち位置や役割を自覚できるようになります。
3.異年齢保育を取り入れる上での工夫
年齢に応じた活動や声かけを工夫する
年齢や発達段階に応じて、同じ活動でも異なる関わり方を設定します。例えば、年上の子にはリーダー的役割を任せたり、年下の子には自分で選べるような選択肢を用意したりすることで、全員が安心して参加できます。また、声かけも年齢に応じた語彙やトーンで行うことで、子どもたちの理解や安心感が高まります。
保育士間で子どもの成長や関係性を共有し連携する
異年齢保育では、子どもたちの関係性や成長が日々変化します。その情報を保育士間でこまめに共有し、チームで子ども一人ひとりの状態を把握することが大切です。定期的なミーティングや記録の活用により、支援の一貫性を保ちやすくなります。
子ども同士が自然と関われる環境設定を行う
自然な関わりを促すためには、異年齢が交流しやすい空間づくりが不可欠です。共通の興味を持てる遊び道具の配置や、年齢を超えて協力が必要なグループ活動の導入などにより、子どもたちの相互作用が活発になります。また、「見て学ぶ」「助け合う」関係が生まれやすくなります。
4.まとめ
異年齢保育は、単なる年齢の違いを超えて、子どもたちの内面に大きな成長をもたらします。思いやりや社会性、責任感など、人として大切な力が、日常のふれあいの中で育まれていくのです。
保育の中でこうした取り組みを積極的に活かしていくことが、より豊かな子どもたちの未来をつくる第一歩となります。
もっと詳しくお話を聞いてみませんか?
未来ぷらす舎は2025年7月16日・17日に開催される保育博ウエストに登壇します!
未来ぷらす舎代表理事松本順子先生による講演は17日の15時30分からを予定しています!
【保育博ウエスト】
開催時間:10時〜17時
講演:異年齢保育が育む子どもの力
講演時間:2025年7月17日15時30分〜16時30分
参加費:無料
開催場所:マイドーム大阪
来場には事前登録が必要です。
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